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停電中に「冷蔵庫・通信・照明」をどれだけ動かしたいか――その条件から“必要なポータブル電源の容量(Wh)”を3分で逆算できる記事です。
計算→おすすめ容量帯(500 / 1000 / 2000Wh)の現実解→購入前チェックまで、迷わず進めます。
この記事でできること
- 必要な電力量(Wh)を入力式で試算
- 結果に応じたおすすめ容量帯(500 / 1000 / 2000Wh)を判定
- それぞれの代表機の選び方ポイントと購入前チェックを確認
免責(まずお読みください)
本計算は“目安”です。実際の稼働時間は、温度・個体差・劣化・起動電力・インバーター効率などで変動します。
v0(初版)はメーカー仕様と代表的稼働率の範囲に基づく試算。順次、実測データを追記して精度を高めます。
3分で逆算|電力量計算機
在宅避難|必要容量 試算ツール
使い方:各家電の W(消費電力) と 時間 / 稼働率 を入力し「必要容量を計算する」。
結果は下のCTA(おすすめ容量帯)に自動反映され、ボタンの遷移先があなた向けに切り替わります。
※ 初期値は1日(24時間)分の目安です。冷蔵庫は 24h × 稼働率0.4[1] を初期設定にしています(季節や使い方で変動)。
冷蔵庫が「何時間もつか」の現実目安と運用はこちら
おすすめ容量帯と代表機(CTA)
迷う場合は、まずこの帯の中から“信頼性と保証”を軸に選んでください。
購入前チェック(全帯共通)
ここだけ確認しておけば、大きな失敗は避けられます。気になる項目は各モデルのスペック表で再確認を。
- ✓ 定格出力/瞬間最大:家電の起動時突入に足るか(電子レンジ・ドライヤー等)。
- ✓ バッテリーの種類(電池の種類): リン酸鉄リチウム LFP(長寿命・安定だが重め)/ 三元系リチウム NCM/NCA(軽め・高出力傾向、劣化はやや早め傾向)。※実力は機種差あり[6]
- ✓ 保証年数と範囲:本体/セル/延長の可否、国内サポート窓口の有無。
- ✓ EPS/UPS:多くは数十msで切替。無停電保証ではない(PCが落ちる可能性)。[7]
- ✓ 充電:AC最大入力W/0→80%目安、発電機・車載12Vの可否。
- ✓ ソーラー:入力上限W・許容電圧/電流、コネクタ規格、直列/並列の可否。
- ✓ 重量・サイズ:保管場所・持ち運び動線・設置面の耐荷重。
- ✓ 返品条件:初期不良の受付窓口/期限/送料負担の有無。
補足:EPS/UPSとPCの相性
比較のポイント(代表機を見る前に)
迷ったらこの4つだけ比べればOK。用途に合うかを最短で見極めます。
- ✓ 容量 × 出力:必要Whと定格/瞬間が噛み合うか(起動突入に余力)。
- ✓ 充電スピード × ソーラー:AC最大W・0→80%目安と、入力上限W/許容電圧。
- ✓ 信頼性 × 保証:電池の種類(LFP/NCM)の傾向、保証年数・国内サポート。
- ✓ 機動性 × 静音:重量/サイズと設置動線、ファン音(夜間の使用感)。
小さなヒント
500Whクラス(〜600Wh)|短時間の在宅避難に
- 用途:通信+灯り+冷蔵庫は“開閉最小”運用でつなぐ[8]
- 向く人:1人暮らし/夜間の停電初動/軽量重視
- 目安:定格300–600W、重量~7kg台、AC充電~300W
500Wh帯の代表機
→ 家庭の非常電源・最新比較表(出力・容量・重量・価格を横並び)
通信・照明・スマホを中心に停電初動の1日を確保したい方向け。軽量で扱いやすく、最初の1台に最適。
1000Whクラス(〜1200Wh)|冷蔵庫+通信の現実解
- 用途:家庭用冷蔵庫の保冷継続+通信。電子レンジ“短時間”可
- 向く人:2–4人家族の標準
- 目安:定格1000–1500W、重量~12–15kg、AC充電~1000W
- 代表例:EcoFlow DELTA 2(1,024Wh・LFP・AC 1,800W、EPS≈30ms)/Jackery 1000 Plus(1,264Wh・LFP)
1000Wh帯の代表機
→ 家庭の非常電源・最新比較表(出力・容量・重量・価格を横並び)
冷蔵庫+通信を現実的に1日運用したい家庭の“標準解”。出力と容量のバランス重視。
2000Whクラス(〜2400Wh)|家族で安心、ソーラー併用で強い
- 用途:調理を含む“滞在延長”。ソーラー併用で1日超の停電に備える[9]
- 向く人:ファミリー/在宅勤務継続
- 目安:定格2000W級、重量~20–25kg、AC充電~1800W
- 代表例:EcoFlow DELTA 2 Max(2,048Wh・LFP・AC 2,400W)/Jackery 2000 Plus(2,042Wh・LFP、拡張対応)
2000Wh帯の代表機
→ 家庭の非常電源・最新比較表(出力・容量・重量・価格を横並び)
調理家電も視野に長時間の在宅継続を狙う帯。容量をあとから増やせる機種も多く、2台持ちで“予備”も作りやすい。
使い方の“現実”早見
- “冷蔵庫は“開閉回数を減らす”だけでも消費が大きく変わります(庫内を詰め過ぎない/強冷を避ける)。[8]
- スマホは低速充電(5V帯)中心に。PCは必要時のみ・輝度を落とす。
- ソーラーは天候依存:晴天1枚=100W級で実効60–80Wが目安。並列/直列・日陰・温度で出力は大きく上下。[9]
よくある質問(FAQ)
計算はどれくらい正確ですか?
既定で安全係数 1.25を掛けて余裕を見ています。今後、実測データ(冷蔵庫・CPAP ほか)を順次追記し、係数をチューニングして精度を高めていきます。
どの容量帯を選ぶべきか迷います。
冬場で負荷が重い/長時間の連続運転が想定される/電池寿命をより大切にしたい、といった場合はひとつ上の容量帯をおすすめします。
ソーラーパネルは必要ですか?
設置可否(方角・影・取付位置・ケーブル長)を確認のうえ、
入力W × 日照h ≒ 1日の発電量(Wh)[9] を目安に不足分を容量で補います。併用時は本体の「ソーラー入力仕様」(電圧・電流・最大W)に適合しているかも確認してください。
EPS(疑似UPS)でPCは守れますか?
クリティカル用途は無停電UPSの併用をご検討ください(ポータブル電源で給電しつつ、手前にUPSを入れる二段構成など)。
冷蔵庫を守るには?
充電時間の目安は?
バッテリー容量(Wh) ÷ 充電入力(W) で見積もれます。例:1,000Wh を 500W 入力なら約2時間。実際は終盤の充電制御で少し伸びます。最大入力Wや0→80%の時間もメーカー仕様で確認しましょう(ソーラー・車載は天候や電圧で変動します)。
保管とメンテナンスのコツは?
併せて、ファーム更新・セルバランス運転の指示がある機種は定期的に実施し、端子・ケーブルの傷みも点検しましょう。
在宅対応の備えは何日分を目安にすればいい?
72時間は「救助活動・ライフライン復旧に時間を要する目安」。まずは3日分を基準に、地域特性や家庭事情(医療機器・乳幼児・ペット等)に応じて上積みしましょう。
- 水・食料:家族構成に合わせて日数分を確保(調理不要の品も混ぜる)
- 電源:本ページの試算結果(1日分の必要Wh)× 必要日数を目安に、余裕が欲しければひとつ上の容量帯やソーラー併用を検討
- 情報・通信:スマホ充電手段、ラジオ等(停電時の情報取得手段を二重化)
- 衛生:簡易トイレ・ウェットティッシュ等
- 個別事情:常用薬・CPAP等の医療機器、乳幼児用品、ペット用品
編集用メモ / 出典
本文側は [n] を挿入。下記は v0 の「仕様ベース根拠」の一次情報リンク版(参照日:2025-09-28)。
-
冷蔵庫の稼働率(0.2〜0.6 の代表レンジ)
家庭用冷蔵庫は JIS準拠の年次消費電力量(実使用条件相当)が公表されており、定格Wに対して平均は数十Wに収まる機種が多い。季節・設置環境・開閉で変動するため、代表レンジとして 0.2〜0.6 を採用。
参考:資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ 2024」 / 省エネ型製品情報サイト(トップランナー/JIS計測) -
Wi-Fiルータ/ONUの消費電力の代表値
家庭用Wi-Fiルータは製品世代で差があるが、実使用の平均消費電力は概ね数W〜十数W。ツールの初期値 10W は上限寄りの保守値として設定。
参考:BUFFALO WSR-3200AX4S:最大約15W(仕様) / 三菱電機 GE-PON ONU:消費電力8W以下(取扱説明書) -
変換効率(インバーター/充放電の総合効率)
家庭用ポータブル電源の実効効率は、メーカー一次情報で AC出力は約80%、DC出力は約85%が代表値。式中の÷0.85は「DC主体〜混在運用の代表効率」として採用。
参考:Jackeryサポート:AC約80%/DC約85% -
スマホ1台あたりの1日エネルギー(目安10〜15Wh)
近年のスマホ電池は 12〜18Wh 程度が一般的。例:iPhone 15 は約12.98Wh(分解情報)、Pixel 8 は公称4575mAh(約17Wh相当)。満充電と充電ロスを考慮し、保守目安として 12Wh/日を採用。
参考:iFixit:iPhone 15 の電池容量(Wh) / Google Pixel 8 仕様(電池容量の代表値) / Jackery:mAh→Wh 変換解説 -
安全余裕(非常用電源のマージン 1.2〜1.3倍の考え方)
公的資料では「災害時に使えるよう常に3割は電力を残す計画」等、余裕を見込む運用が示されている。本ツールの既定安全係数=1.25はこの考え方に整合。
参考:環境省 事例集:災害時に備え常に3割残す計画 -
電池化学の違い(LFP と NCM/NCA の特性比較)
LFPは安全性・サイクル寿命に優れ、NCM/NCAは高エネルギー密度に優れる。基礎特性の一次資料・レビューで確認。
参考:Battery University:リチウム系比較 / JIEC(査読):LIB化学系の比較評価 -
EPS(疑似UPS)の切替時間と限界
メーカー一次情報で切替≦30msが明記。PC用途ではATX電源のホールドアップタイム(≳16msが規格目標)や負荷条件によっては落ちる可能性があり、無停電は保証されない。
参考:EcoFlow:RIVER 2(30ms以内に切替) / EcoFlow取扱説明書:本機能は完全なUPSではない旨 / Intel ATX 3.0設計ガイド:Hold-up Time要件 -
停電時の食品安全(冷蔵庫の開閉最小)
公的機関は「停電中は扉の開閉を控える」「温度管理に注意」等を明示。
参考:消費者庁:停電時の注意(開閉を控える) / CDC日本語:停電時の食品安全 -
ソーラーパネルの簡易発電量推算
JPEAの代表値(1kWあたり年間約1000kWh)から日次目安は約2.7kWh/日。式はシステム容量[kW] × 日照[h](≒PSH)を基礎に、損失係数で調整。
参考:TEPCO:1kWあたり約2.7kWh/日(JPEA由来) / 京セラ:kW×h=kWhの基礎と発電量の目安 / 気象庁:日照時間の定義(直達0.12kW/m²以上) -
在宅対応の備え(初動72時間)
国・自治体は「3日分(72時間)」の備蓄を明記。可能なら1週間を推奨。
参考:首相官邸:備えチェック(最低3日分、推奨1週間) / 東京都:なぜ3日分か(救助の72時間)
更新履歴
- v0.1:初稿(計算機+容量帯ガイド+購入前チェック)。
医療に関する内容は一般的な情報であり、医療的助言ではありません。 医療機器の選定・運用・停電時の対応は、主治医・訪問看護・機器提供会社の指示に従ってください。 UPSの切替時間(ms=ミリ秒)やDC直結の可否は必ず公式仕様をご確認ください。
市販ポータブル電源の「UPS/EPS/バススルー」は多くが瞬断(数十ミリ秒程度)を前提としており、無瞬断を保証するものではありません。機器によっては再起動・誤作動・故障のリスクがあります。生命維持・治療継続が必要な機器については、メーカーが案内する純正または推奨の外部電源・バッテリー・無停電電源構成の利用を検討してください。
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