先に結論(要点3つ)
- 200Whは「動くことはあるが起動失敗リスクが高い」。300Wh+純正弦波AC&定格出力の余裕が現実解。
- 稼働時間の概算は (容量Wh × 有効率) ÷ (平均W × 負荷係数)。本記事では保守/楽観の2レンジで提示。
- 保冷剤・開閉最小化などの保冷テクを併用すると1〜2割延長が期待できる。
稼働時間の目安(150L・150〜250kWh/年の小型機を想定)
- 200Wh:約3.8〜6.3h(保守)/約6.0〜9.9h(楽観)
- 300Wh:約5.7〜9.4h(保守)/約8.9〜14.9h(楽観)
家族向けの容量はこちら → 400L・500/600Whの現実解
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平均Wを1分で出す(年間消費電力量→平均W)
式:平均W ≒ (年間消費電力量[kWh/年] × 1000) ÷ 365 ÷ 24
例:
- 150kWh/年 → 平均 約17W
- 200kWh/年 → 平均 約23W
- 250kWh/年 → 平均 約29W
メモ:冷蔵庫は間欠運転します(常に同じWでは動かない)。本記事はレンジで提示します。
200Wh/300Whでの「稼働時間」早見表(冷蔵庫 目安 / 稼働時間 目安)
計算式(全記事共通)
稼働時間(目安) ≒ (容量Wh × 有効率) ÷ (平均W × 負荷係数)
- 保守:有効率0.7、負荷係数1.3
- 楽観:有効率0.85、負荷係数1.0
以下は“冷蔵庫の稼働時間目安”表です。
| 年間消費電力量 | 平均W | 200Wh(保守→楽観) | 300Wh(保守→楽観) |
|---|---|---|---|
| 150kWh/年 | ≈17.1W | 6.3h → 9.9h | 9.4h → 14.9h |
| 200kWh/年 | ≈22.8W | 4.7h → 7.4h | 7.1h → 11.2h |
| 250kWh/年 | ≈28.5W | 3.8h → 6.0h | 5.7h → 8.9h |
重要:200Whは起動の瞬間出力(短時間で定格の数倍)で落ちやすい。運用は300Wh以上・純正弦波・定格出力に余裕(例:500W級)を推奨。
200Whで“失敗”しやすいケースと対策
- 古いコンプレッサー式/庫内が温まっており起動負荷が高い
- 疑似正弦波のAC出力/定格が小さい(例:200W未満)
- 延長コードの容量不足や電圧降下
対策:300Wh以上・純正弦波・定格余裕(例:500Wクラス)/延長コードの定格容量確認
電源なしでも効く「保冷テク」
保冷剤を増やす/庫内の隙間を埋める/開閉を最小化/直射日光を避ける/断熱シート。
次のアクション
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FAQ
200Whで150Lの冷蔵庫は“安全に”動かせる?
起動失敗リスクが高め。300Wh以上+純正弦波+定格余裕を推奨。
USB-C/PDだけでいける?
冷蔵庫はAC(純正弦波)が前提。USB-C/PDのみでは不可。
どのくらいの定格出力が必要?
型番の定格/瞬間出力を照合し、余裕を持たせて選ぶ。
本サイトの内容は一般的な情報であり、医療的助言ではありません。医療機器の選定・運用・停電対策は主治医、訪問看護、機器提供会社の指示に従ってください。
市販ポータブル電源の「UPS/EPS/バススルー」は多くが瞬断(数十ミリ秒程度)を前提としており、無瞬断を保証するものではありません。機器によっては再起動・誤作動・故障のリスクがあります。生命維持・治療継続が必要な機器については、メーカーが案内する純正または推奨の外部電源・バッテリー・無停電電源構成の利用を検討してください。
市販ポータブル電源の「UPS/EPS/バススルー」は多くが瞬断(数十ミリ秒程度)を前提としており、無瞬断を保証するものではありません。機器によっては再起動・誤作動・故障のリスクがあります。生命維持・治療継続が必要な機器については、メーカーが案内する純正または推奨の外部電源・バッテリー・無停電電源構成の利用を検討してください。
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